参政党に関して、d-マガジンで興味深い記事を読みました。
引用します。
サンデー毎日2025年11月2日号
参政党・神谷宗幣代表が
「日本人ファースト」
「反ワクチン」
「オールドメディア」
全てお答えします。
▲旧来型メディアの手法に国民が感じている違和感
▲理念や政策が合う党とは協力できる。「他党批判はしない」
▲もはや問題提起だけでは済まない。連立入りも考える段階にきた

(神谷宗幣代表、写真は同誌より)
かみやそうへい 参政党代表兼事務局長。1977年、福井県生まれ。関西大文学部卒、関西大法科大学院修了。2007年、大阪府吹田市議(2期)。10年、超党派の地方議員らでつくる「龍馬プロジェクト全国会」を発足。13年、イシキカイカク株式会社を設立。政治や歴史、経済をテーマに各地で講演活動やインターネット番組配信に取り組む。20年、参政党結党。『デジタル戦争の真実』(青林堂)など著書多数
神谷宗幣氏(48)。「日本人ファ ースト」を掲げて戦った参院選で大躍進を遂げた参政党の代表兼事 務局長だ。「極右政党」「排外主義」などの批判がある一方、比例票では立憲民主党を抜き、幅広い支持を集めた。 知られざる「参政党の実相」に迫った60分――。
ジャーナリスト
山田厚俊
(つづきです)
「共存ルール」は排外主義ではない
ところが当時、共同代表を務めていた歯科医の吉野敏明さん(23年離党)が、ワクチンは全部駄目、小麦も砂糖も駄目という極論を訴える方でした。多様な意見、考え方はあるし、間違っていないのかもしれないけれど、責任を持って政党としての公約には掲げられないし、他党と交渉はできない。なので、「強要してはいけない」「子どもには打たない」というラインを堅持したんです。
そうしたら、反ワク急進派の人たちからは軟弱だとバッシングを受けました。つまり、ワクチン推進派の人たちからは反ワクと呼ばれ、本当の反ワクの人たちからは軟弱と呼ばれる、いわば“コウモリ状態”が続き、現在に至っています。極端で分かりやすい論に立つと理解され、バランスを取ろうとすると叩かれるんですね。
〈今夏の参院選で参政党は「日本人ファースト」を掲げ、大躍進した。一方で、排外主義との批判も受けたが、改めて「日本人ファースト」とは何かを訊いた。〉
神谷 移民の問題は、議員になる前からテーマとして7年前から取り上げていました。移民をこのまま推進していくと問題になりますよと、問題提起をしていたのです。
しかし、当時から外国人を全部追い出せとか、外国人労働力をゼロにしろなんて一度も言ったことはありません。
急激に入れすぎると問題が出てくるので、制限をかけて受け入れていくべきだという考え方です。ヨーロッパなどで大量に受け入れて問題になっている事例があるにもかかわらず、日本には明確なガイドラインがない。技能実習生という名の下に、なし崩し的に受け入れていくと問題になると指摘しているんです。
つまり、選挙のために言い始めたわけではありませんし、排外主義でもない。共存するためのルールをしっかり整備していこうと訴えているだけです。
今回の参院選で私たちはキャッチコピーに「反グローバリズム」を打ち出したかったけど、それを表現するいい言葉が見当たらなかったので、「日本人ファースト」を使いました。その中に外国人問題も入っていたわけですが、そうしたら「外国人に対する差別だ」とレッテル貼りをされたと受け止めています。
その一因として、参政党を批判する人たちの多くは、「グローバリゼーション」と「グローバリズム」を一緒くたにしているように感じます。
私たちは「グローバリゼーション」――つまり、人やモノ、カネ、情報が国境を越えて地球規模で移動・取引されることは否定していませんが、地球全体を一つの共同体として捉え、 国境を越えた一体化を推し進める理念や考え方である「グローバリズム」には反対の立場です。
グローバリズムの名の下で、多国籍企業がビジネスを行っていく中でルールを変え、国家の主権を超えた力を持とうとしています。そこに問題があると指摘しているのです。この問題は、各国の主権が弱まり、中間層が没落していき、大量の移民が流入することで、それぞれの国で民族間の軋轢が大きくなったり、文化などが壊されてしまう。
それが世界各国で問題になっているから、バランス良く、どこまでのレベルで受け入れていくのか、どこから制限していくのかをしっかり決めていこうと訴えているのであって、決して排外主義ではないんです。「外国人は来るな」なんて言うのは鎖国であって、現実味のない極論です。
偏るなら自らのスタンス示すべき
〈ビッグ・テックに代表される巨大企業群を念頭としての発言だ。一方、外国人富裕層は資産として都心のマンションを買い漁る結果、価格は高騰し、多くの日本人が手を出せない代物となっている。大量の外国人労働者が一地域に密集し、地元住民との摩擦が起きている。こういった問題を解決させるためにも、ルールづくりが必要だと訴える。これに反対する意見もあるだろうが、理解し共感する人も多いだろう。
メディアとの軋轢も出てきた。TBS「報道特集」は7月12日、特集企画「争点に急浮上“外国人政策”に不安の声」を放送。これに対し参政党は、抗議し訂正を求める申し入れ書を提出した。メディアが政党に対する批判をするのは当たり前だと思うが、神谷氏はどう受け止め、メディアに対しどう考えているのか。〉
神谷 TBSに抗議したら政治的圧力だと一部識者の人たちから言われ、BPO(放送倫理・番組向上機構)にも訴えましたけど、指導も何もしてくれませんでした。
あの番組が酷いのは、両論併記ではないことです。参政党が外国人差別をしていることを前提にしていたからです。「○○人出ていけ!」みたいなデモをしている人たちと我が党を並べて報道し、参政党とは言わないけど、こういうことを主張している党に投票すると外国人差別に加担することになるという報道は、明らかに誘導でしょう。だから強く抗議したわけです。
でも、オールドメディアの人たちは今後、大変だと思いますよ。今までのやり方はもう通用しないからです。一方的に叩いたり、持ち上げたりしても、多くの国民は離れていくだけです。
いいところも悪いところも公正にやらなければ、誰も見ても読んでもくれなくなるのではないでしょうか。今の国民はそれを敏感に察知するから、メディア離れが進んでいるんだと思 います。偏っているのだったら、もっと自分たちのスタンスをはっきり示すべきではないでしょうか。
〈大手新聞、テレビが“マスゴミ”と呼ばれて久しい。SNSなどの一方的な断罪には与しないが、私たちは一度立ち止まって自らの報道のあり方を見直す時期に来ているのではないか。そう思わせる神谷氏の意見だ。
参院選後の7月22日、神谷氏は「他党と連携して何かやるということじゃなく、まず自分たちの足場を固めることが政策実現のために大事だ」と会見で述べた。この真意
を深掘りする。〉
神谷 20年に結党して以降、私たちは国民の声を聞いて問題提起をしてきた政党です。ワクチンの進め方がおかしい、移民政策がおかしい、食品の表示がおかしい、などです。
でも、議席が伸びたことによって法案提出も視野に入ってきました。もう問題提起だけでは済まない。将来的には連立に入ることも考えなければならない。そういった時、責任が生じるわけです。具体的な法案成立に向け、官僚経験者を仲間に入れ、ロードマップを作り、霞が関との折衝をどうしていくのかといった体制づくりが必要になります。
(つづく)
【解説】
神谷 20年に結党して以降、私たちは国民の声を聞いて問題提起をしてきた政党です。ワクチンの進め方がおかしい、移民政策がおかしい、食品の表示がおかしい、などです。
代表自らが告白しているように、参政党には確固たる政策があるわけではないのです。
その都度「国民の声を聞いて問題提起をしてきた政党」なのです。
究極のポピュリズム政党と言えるでしょう。
常にネットの中の世論に耳を傾け、それに引きずられていく、危ない政党です。
獅子風蓮