d-マガジンで興味深い記事を読みました。
引用します。
週プレ2025年8月11日号
参院選の現場で見えた
参政党の
強さと脆さ
躍進した、“DIY政党”の
これまでとこれからを徹底検証!
自公の凋落を尻目に躍進を遂げた参政党。
露骨な国粋主義的政策、陰謀論への傾倒など、これまでにないとがり方をしたこの新興政党は、一方で物価高対策への積極的な取り組みをアピールするなど、ツボを押さえた選挙活動で成果を出した。
「政治に参加する」、そのことのみに全力を注いだ同政党は、どのようにして支持を集めたのか、そして今後はどこへ向かうのか。今回の参院選で各選挙区を取材した選挙ライター宮原ジェフリーいちろう氏が考察する。
(つづきです)

(参政党代表・神谷宗幣氏)
選挙の現場で見た
参政党の強さの源泉
参政党躍進の原動力のひとつとなったのは、YouTubeやTikTok などで積極的に街頭演説のショート動画(最長3分の短い動画)を投稿したことだ。
今回の参院選、芝公園での最終演説後、話を聞いた18歳と19歳の男性ふたり組は、ショート動画で流れてきた神谷氏の演説に心が震えたと語った。彼らが深く共感したのは、「男が男らしく、女が女らしくする、ということの何がいけないんだ」という言葉だった。参政党はLGBT理解増進法の廃止を掲げているが、この発言自体は、「男らしくない男」「女らしくない女」、つまり性的マイノリティへの差別という社会問題に対する一種の開き直りに過ぎない。
しかし、「既存のメディアや学校では聞けない本音を代弁してくれたように感じた」という彼らの言葉は、十数秒のショート動画が持つ、理論より感情に訴える力を象徴している。そのことがわかっているからこそ、参政党は既存のメディアを批判しながら、YouTubeやTikTok などの動画SNSの規制に反対することを政策として掲げているのだ。
ただ、動画の拡散など新興勢力ならではの「空中戦」が目立つ一方で、街頭演説の現場で見た「どぶ板選挙」の手だれぶりには目を見張るものがあった。6月の東京都議会議員選挙で、参政党の応援弁士がマイクを握る間、候補者は路上で街行く人に手を振り、ボランティアはビラを配っていた。ビラを受け取ってくれた人がいれば、ボランティアは候補者に合図を 送り、候補者がその人に駆け寄って握手を求めるのだ。受け取ってもらえないのが当たり前の選挙ビラを手に取ってくれた人は、選挙に対する意識が少なからずあるはず。その人に候補者自身が直接アプローチすることで心理的距離が縮まり、投票行動に結びつきやすくなるという、選挙のイロハのイとも言える戦術である。
ボランティアのひとりに話を聞くと、この手法は党本部からのレクチャーがあったとのことだった。インターネットで関心を持った層を、現場での丁寧な活動を通じて熱心な支持者に変える。この「空中戦」と「どぶ板選挙」の巧みな連携こそが、参政党躍進の秘訣かもしれないと感じた。
和歌山県での神谷代表の演説後、もともと自民党を応援していたという70代の男性に話を聞いた。県内の地方部に住む彼はインターネットで参政党と出合い、今回の選挙からオレンジ色のポロシャツをまとって選挙運動に関わることにしたという。普段は人の少ない地域で孤独に暮らしているが、LINEのグループチャットを通して神谷代表の演説動画をシェアしたり、ポスター張りを分担したりする「チーム感覚」が楽しいと語っていた。
参政党は「投票したい政党がないから、自分たちでゼロからつくる」「政党DIY」を自称している。大きな利益団体や宗教団体、労働組合に支えられた既存政党とは大きく異なり、これまで選挙にそれほど関心がなかった無党派層を“仲間”として取り込むことで、草の根の支持基盤を築いた。この男性の言葉は参政党が提供する「居場所」の重要性を示しているようだった。
空中分解のリスク
今年5月に発表された参政党の新日本憲法(構想案)は、党員によるワークショップで策定されたものだとしている。
しかし、立憲主義への不理解や稚拙な表現、国民主権が記されていないなどさまざまな批判を招き、選挙中は前面に出すことはなかった。ボトムアップを重視する姿勢を保ちながら政策の質をコントロールすることも、今後の課題となるだろう。
自公政権が衆参で過半数割れし、連立の組み替えがない限り、法案ごとに野党各党との調整が必要となる今後の国会内で、参議院で15議席を持つ参政党の存在感が無視できないものとなるのは間違いない。各種メディアでの露出が増えるとともに、さらなる支持者の獲得も見込まれる。しかし、今回の当選者の中には、支持を広げるに当たって抑えてきた陰謀論や反ワクチンを強く唱える人物もいれば、自民党や日本維新の会で国会議員として働いてきた人物もいる。それぞれが議席を持つ存在となった今、かつてのように簡単にパージするわけにはいかない。この多様な背景を持つ議員たちの意見を、神谷代表がこれまでのようにまとめられるか不透明であり、党内の意見集約がかなり難しくなりそうだ。
また、差別的な思想が根底にあると批判され続けた「日本人ファースト」という理念へのバッシングが今後もやむことはないだろう。こうした状況で、参政党がさらなる支持を拡大できるのか、それとも空中分解してしまうのか、
有権者それぞれの立場から注視が必要だ。
【解説】
神谷宗幣氏は街頭演説がうまいそうです。
確かに、熱く語る姿に感動する聴衆は少なくないのかもしれません。
でも、内容のない薄っぺらい人物ですので、討論や対談などではその無知をさらけ出すことがあります。
これから、氏の化けの皮がはがれるのに、それほど時間はかからないかもしれません。
参考:
「ごぼうの党」の党首はあの人だった! その7(2022-07-19)
この記事で紹介した動画の中で、「ごぼうの党」のたかしさんと参政党の神谷宗幣氏が参加して討論がされています。
たかしさんは胡散臭いのですが、それでも堂々と自説を話しています。
対する神谷宗幣氏は、参加者のつっこみにおどおどしてしまい、底の浅さを露呈しています。
神谷さんと異なり、たかしさんは頭がいいなと感じたものです。
それでも、陰謀論をとくとくと語るところはあやしいですけどね。
獅子風蓮